季節外れの「吊るし雛」

 何年振りかで、ホームページのご指名を受け戸惑いましたが、幸いに平成28年9月15日に「吊るし雛」をパソコン教室で受講した時、故郷の実家の年寄から、山形の酒田市「傘福」の説明を聞いた傘の先に幕をめぐらせ、その中に魔除けの「ひょうたん」、災いが去る「猿る子」、花のようにかわいい子が育つよう願い込めた「花」などの飾りをつるし、神社仏閣へ奉納したのだそうです。 つるし飾りとはひな祭りの一種で、今でも福岡県柳川市、静岡県東伊豆町稲取、山形県酒田市などに伝わっているそうです。(年寄の説明)

文責 吉原

小物名と説明

ちょう(蝶)

女の子が、蝶のように「可憐に可愛らしく成長しますように願う。


猿る子

さる、(去る)にかけて「病が去る」・「災いが去る」という意味が込められています。


金目鯛(きんめだい)

めでたい”の鯛、暮らしの中におめでたい日がたくさん訪れますように、目が大きく色も形も美しい「魚の王様」とし、赤い色は「魔除け」の意味がある。


兎(うさぎ)  

優しく素直で言い争いをしないけれど、赤い目に魔除けと護身(病気を退治できる)の霊力があり、「芯のある優しい人になれる」と伝えられている。


草履(ぞうり)

早く歩けるようにと、又、健脚・健康になり、働き者になれるお守りとして。


きんちゃく(巾着)

晴れ着を着て、お祭りやお祝いのお出かけには巾着をさげて、幼い日の楽しい思い出をあらわします。 将来の夢いっぱいに巾着に込めて、幸せな人生を歩むように願いが込められています。また、巾着にお金がたまり、「お金に困ることがないように」と言い伝えもある。


とうがらし(唐辛子)

可愛い娘とお雛様に悪い虫がつかないように、と言う意味があるそうです。


ひょうたん(瓢箪)

「子孫繁栄」「無病息災」という縁起の良い意味があります。