少し暖かくなってくると、冷やして食べる焼き芋が食べたくなります。5~6年前の3月頃だったと思いますが、茨城の道の駅に立ち寄った時に1年間貯蔵庫で熟成させたサツマイモを使ったという焼き芋を買って帰ったことがありました。普段スーパーで買って食べる焼き芋とは明らかに異なり、メープルシロップのような蜜がしたたり落ちていて、柔らかく胸やけせず、あっという間に一本を食べてしまいました。とても美味しかったのと値段が手頃だったので、大きなサイズのものを7、8本も買ってしまいました。当日に家族全員で数本は食べたのですが、半分は残ってしまい、多少は味が落ちるのを覚悟して冷凍庫に入れて保存することにしました。冷凍庫に入れてから暫く忘れていたのですが、4月下旬になり暖かい日が続いていたので冷たいものが食べたくなり、冷凍の焼き芋を思い出しました。これを解凍して冷たいまま食べてみようということになり、冷蔵庫で半日置いてみたところキレイに解凍できたので2cm位の輪切りにして食べてみました。すると、ビックリするぐらい甘くて焼き芋というよりもスイーツのようになっていました。ケーキ皿にのせてシナモンの粉を振りかけて食べてみると紅茶にピッタリ、暖かい熱々の焼き芋も美味しいのですが、冷たく冷やした焼き芋の方が一段と美味しい気がします。それ以来、我が家では焼き芋を買ってきて一度冷凍にして冷たい状態で焼き芋を食べるのが常となりました。甘味料を使用せず、自然で安心なスイーツとして、これからの季節にはぴったりです。

                              文責  鈴木